神社所蔵品:木造狛犬 (那珂市指定文化財)
法量(単位:センチメートル)
阿形 全高 42.0 体長 43.5
吽形 全高 42.2体長 34.7
形状
○阿形 頭を立て正面を向いている。鬣(たてがみ)は、単純模様で、耳は小さい。眼部分は大きく、開口、歯牙、舌頭部全体はシンプルである。胸部は良多寡で前脚肢は揃えて太く短い。蹲踞(そんきょ)した全体の姿は重量感がある。
○吽形 頭を立て正面を向いている。頭部全体はシンプルであるが、角を持ち、口を閉じているが歯牙を一部出している。鼻口部および胸部の矧(は)ぎ部分は欠損している。全体に重量感がある。
材質・技量
基本材料は、ヒノキ材の寄木造。頭部・全脚部と胴材の2枚製である。 吽形の鼻先・胸を別材で矧(は)ぎ、各矧ぎ目はは鎹(かすがい)止めである。 現状は。白木の彫像のように見えるが、わずかに顔料の残りが見られる。当初は表面にニカワで布を貼り付け、その上に胡粉を塗った彩色仕上げであったと思われる。
制作年代
形状から考えて八幡社が造立された建長年間(1249年から1255年)以降の鎌倉時代と思われる。
由来
八幡社が創建された建長年間以降で、社殿前に安置されていたと考えられる。
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