徳川光圀公(水戸黄門)のお手植え真榊

拝殿と本殿の間に、水戸二代藩主の徳川光圀(義公:1628年?1701)のお手植えの真榊があります。

お手植えは、元禄7年(1694年)に水戸光圀公により、額田の鹿島明神社と八幡社を統合し、額田鹿島八幡宮を合祀建立された時ですので、本榊は、樹齢300年を超えております。

榊は、茨城県から石川県あたりが北限であり、常緑小高木(10m未満)ですがこれほど大きな榊の木は国内でも大変めずらく貴重なものです。
榊(サカキ、Cleyera japonica)は、ツバキ科サカキ属の常緑小高木です。
神棚や祭壇に供えるなど、神道の神事にも用いられる植物です。

日本では古くから神事に用いられる植物であり、「榊」という国字もそこから生まれました。

※常緑植物(じょうりょくしょくぶつ、英語: evergreen plant)は、幹や枝に一年を通じて葉がついていて、年中、緑の葉を見ることができる植物で、このような性質を常緑性といい、この性質の樹木を常緑樹といいます。

常緑樹には、榊の他に杉・樫・椎・樟・松・柊等がありますが、常磐(ときわ)・常磐木(ときわぎ)とも呼ばれ、永遠なる若々しさの例えや、縁起の良い言葉として意味されます。

高木は、植物学の言葉で樹高が5mを超える植物のことで、10m未満のものを小高木、20mを超えるものを大高木と呼ばれる。 ※サカキは関東以南の比較的温暖な地域で生育するため、福島県等関東以北では類似種(別属)のヒサカキ (Eurya japonica) をサカキとして代用しています。ヒサカキは仏壇にも供えられる植物で、花は早春に咲き、独特のにおいがあります。名の由来は小さいことから「姫榊」とも、サカキでないことから「非榊」ともいわれています。 店頭に並んでいるサカキとヒサカキを見分けるポイントは葉縁で、葉が小さく、鋸歯がある(ぎざぎざしている)ならヒサカキ、表面がツルツルしていて、ふちがぎざぎざしていない全縁ならサカキです。
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